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ゆるい茶飲み話とアニナルの感想と前置き無し要注意の萌え妄想寝言等々
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このブログ、携帯から見ると勝手に「つづきを読む」になっちゃうみたいですね。
ご不便をおかけしてごめんなさい(T人T)
さて、WJ感想以下にちょっとしたSSを収納しておきます。





・ポスター切ない(TAT)本来こうなってたんですよねこの家族・・・
・ナルトの下に弟とか妹とかいたかもしれない(p_q)
・アキさんの去年のナル誕SSのワンシーンを原作で見られてよかった・・・
・しかしお母さんの手料理なら苦手な野菜も食べられるんじゃあないかしら。
・イルカ先生のお父さんお母さん、本当に出てくる日が来るとは思ってなかった。
・紅先生も親の前ではけっこう蓮っ葉な子だったと見た。
・お父さん亡くなってたとしたらあの言葉はある意味遺言だったんだろう、要約すると「本当は孫の顔が見たい」・・・
・見せてあげたい(TmT )
・先生世代の過去見られたのは嬉しかった!
・ナルトの有り余るチャクラや打たれ強さってクシナさん譲りのものだったんですね。
・ミナトさんの言葉から察するに、内助の功も相当なものだったんだろうな・・・
・自分の配分を削っても成長したナルトとクシナさんを再会させてあげるのがミナトさんのクシナさんへの愛だよ。
・屍鬼封尽する時どんな思いだったのか察するに余りある。
・ナルト本当に愛されてたんだね・・・

・最後に。
・表紙のカカシ少年とガイ少年可愛いv
・マダラ「飛雷神の術! そうか・・・! オレの体のどこかにマーキングを!」
・ミ、ミナトさんにマーキング・・・されたいでs(ryスミマセン;;;;;






拍手下さった方ありがとうございます!
誕生日お祝い拍手もありがとうございます!
私もだいすきー!
これからも妄想どんどん発散します!
ツンデレなあなたに萌えましたv
萌え語りに注入して下さった方もありがとうございます

つづきにSS入れます。
一応木ノ葉学園です。
内容ちょっとショッキングかもしれない、パラレルのさらにパラレルみたいな感じ;
前日記にUPしたのみたいに小説内に格納する予定はないです。



「夏休みどこか旅行したいね、少し遠出してみない? 私温泉行きたい」

「サクラちゃん本当温泉好きだな」

夏休みに少し余裕をもって旅行ができる。

休暇を取りにくい職業と違って、イタチ先生が学校教諭でよかったと思う。

それも担任を受け持っていない今のうち。

「遠出か・・・そうだな、その内できなくなるからな」

イタチ先生の声がトーンダウンする。

こうしている間は今までと何も変わらないのに。

「イタチ先生、はい、コーヒー」

「ありがとう」

サクラは努めて明るい声色でイタチ先生にマグカップを渡す。

それを受け取ろうとして、イタチ先生の手は軌道を逸れて宙を切った。

「あ!」

サクラの手を離れたマグカップは派手に床に落ちて割れた。

「ごめんなさい・・・放すの早かったね・・・」

「いや・・・ごめん、怪我してない?」

サクラは「大丈夫」と慌てて屈み込んで床の汚れを拭く。

「破片危ないから、気をつけろよ」

そう言ってサクラには触らせないようにイタチ先生が手早く破片を拾う。

「あーあ、お揃いで買ったマグだったのに・・・また新しいの買ってくるね」

屈んで俯いたまま、サクラは作業に熱中するふりをして顔を上げない。

多分顔に動揺が出てしまっている、それをイタチ先生に見せる訳にはいかない。

本当に、つい最近までは何も変わらなかったのに。

新しいマグは買わなくていい、イタチ先生はそう言いかけたのを飲み込んだ。



異変に気付いたのはほんの一ヶ月前。

目がかすむ、また視力が落ちたかもしれないとイタチ先生は頻繁に口にするようになった。

もともと視力はいい方じゃなくて、眼鏡やコンタクトがなければ視界がかなり怪しいとも言っていた。

さすがにただの疲れ目とは考えにくく、心配してサクラも通院を強く勧めた。


徐々に視力が落ちて、遅くても数年以内に失明する病気なのだという診断。

それだけでもショックだったけど、その報告の後のショックの方がサクラには耐え難かった。

一緒にいたら苦労をかける、だから別れようと切り出されたから。


苦労をするであろうことも少しは想像できる、でも別れるかと言ったらそれもできない。

サクラを説得しようとすれば倍の勢いで泣かれ喚かれ、仕方なくイタチ先生はその提案を下げた。

今すぐでなくとも、いずれ冷静になってくれれば、分かってくれればいい。

苦労をかけたくない気持ちも譲れないのだから。


「サクラちゃんの顔見られなくなるんだな」

大事そうに愛しそうに、サクラの頬を撫でた。

白くてやわらかくて温かい、サクラの頬はしっかりとイタチ先生の掌に感触を伝える。

「また何か変なこと考えてるでしょ、絶対別れないから」

「・・・・・・」

鋭いカウンターをくらって、イタチ先生はため息をついた。

諦めが悪くて言い出したら聞かない、サクラの性格は分かっていたけれど。


「だって・・・私だってもう生きていけない、イタチ先生と一緒にいられなくなったら・・・どうやって生きていったらいいの・・・」

サクラの声が涙混じりになる。

「私のためだって言うなら・・・お願いだからそんなこと言わないで・・・」

イタチ先生の手を頬に押し当てたまま、悲痛な訴えはぽたりぽたりと大粒の涙になってこぼれた。

「分かった、言わないから」

涙をぐいぐいと拭って、イタチ先生はサクラを落ち着かせるように頭を撫でた。

残された時間は短い。見ていたいのは泣き顔でなく笑顔だった。



「あのコンビニなくなっちゃったんだね、学校帰りによく待ち合わせしたのにね」

「懐かしいな」

夜のドライブももうできなくなる。

二人で行った場所を辿ると、当時のことが次々思い出された。

「お花見も夜景も夏祭りも海も初詣も行ったね」

その時は想像もしていなかった。

永遠にこの時間が続くと思っていた。

「私、よく見てるって言われる方だし・・・」

窓の外を見ながらサクラが呟く。

「頑張るから、大人になるから・・・イタチ先生の力になりたい」

イタチ先生の横顔を見上げてしっかり言った。

「だから一緒にいてもいいでしょ・・・?」

「…サクラちゃん」

サクラはまだ分かってないからこんなことを言うのだ、いずれ現実が見えてくるようになる。

分かっていながら、どうしても実感してしまう。

この痛みを癒せるのはサクラだけ。


「やっぱり私も免許取るね」

「じゃあこの車はサクラちゃんに譲るか・・・心配だな」

サクラは昔のように子供扱いされてももうむくれることはない。

「ずっと一緒にいようね」

イタチ先生の肩にもたれると、イタチ先生もサクラの頭に頬を寄せた。






*End*






***

「解夏」より。
ベーチェット病にかかった青年とその恋人の絆を描いたヒューマンストーリーでした。
原作も映画も未見で、ドラマだけ見てたのですが。
題材にするには不謹慎だったかなと思いつつ、兄の視力の儚さをですね・・・
でもこれもハッピーエンドの内の一つです。

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