ゆるい茶飲み話とアニナルの感想と前置き無し要注意の萌え妄想寝言等々
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お返事はひとつ下の記事にさせて頂きましたv
私しか萌えないだろうな・・・という小ネタをひとつ書いたのでつづきに入れておきます。
小ネタと言っても普段のSSくらいの長さはあるんですが・・・
木ノ葉学園の最近UPした「雨上がりの~」の前と後の真中か直後くらいだと思って頂ければ;(曖昧だな)
私しか萌えないだろうな・・・という小ネタをひとつ書いたのでつづきに入れておきます。
小ネタと言っても普段のSSくらいの長さはあるんですが・・・
木ノ葉学園の最近UPした「雨上がりの~」の前と後の真中か直後くらいだと思って頂ければ;(曖昧だな)
別れた。
さらりと言うサクラの顔を、いのとヒナタは唖然と覗き込んだ。
「え・・・・・マジで?」
「サ、サクラちゃん・・・冗談だよね・・・?」
「本当よ、こんな冗談言う訳ないでしょ」
笑ってはいるけど、よく見ると表情も声もいつものサクラじゃない。
さらりと言うのにはそれなりの覚悟があったのだろう。
「サクラ、平気なの・・・? 泣かないの?」
幼い頃から泣きべそをかくサクラをいのは何度も慰めて来た。
その涙もろいサクラが毅然としている。
「泣いたわよ、そりゃー・・・でも今泣いたら恥ずかしいでしょ?」
「・・・・・」
どう声をかけていいのか、いのとヒナタは立ち止まって言葉を失くす。
「大丈夫、気にしないで! だいぶん立ち直ったから」
笑うサクラにつられて、二人はぎこちなく笑い返した。
「合コンとか行ってみたかったんだ、これからは誘われたら行ってみようかな」
そう言って口許に持ってきたサクラの右手にもちろんあの指輪はない。
「・・・無理してそんなの行くことないわよ」
「無理なんかしてないってば、失恋の傷を癒すには新しい恋って言うでしょ?」
それがあてはまるほどサクラが器用だとはとても思えない。
「小5の頃、違う小4だっけ? バレンタインにサスケ君に振られて泣いてた時もそんなこと言ってたわね」
「そうだった? いのよく覚えてるなー」
忘れる訳がない。
新しい恋どころかその後もかなりの長きに亘ってメソメソ引きずっていたのだから。
「サクラちゃん・・・もしかして他に気になる人いるの・・・?」
「あ、そっか、ヤマト先生?」
「違う違う、もう先生はいいよー・・・5コ違いでもうまくいかなかったのに、10コも上なんて自信ないよ・・・」
笑って否定しながら、サクラの顔が赤い。
「じゃあサスケ君?」
「なんでサスケ君・・・そういえばサスケ君最近全然会わないね、元気かな」
「しょっ中学食で見かけるけど。ねえ?」
「うん・・・」
「見る度違う女の子といるよね、てかつきまとわれてるっていうか」
なにかおもしろいことでもあったのだろうか、いのとヒナタが笑う。
「まあでも新しい出会いなんてほっといてもいくらでもあるわよ。気楽に待ってなさい」
「そうだよ…サクラちゃんかわいいもん」
「どうしたの、いきなり・・・ありがとう・・・」
ありがとうと言った途端に、張り詰めていた涙腺が緩むのが分かった。
決壊を許したら泣き崩れてしまいそうで、サクラはそれを必死でこらえた。
別れる前、最後にイタチ先生と交わした会話は忘れることはない。
もうやり直せないかな、多分無理だね、そのくらいの内容だったけれど。
外した指輪の重みが悲しい。
どれだけ泣いても泣いても、涙は枯れないのだと分かった。
「よーし、いい男探そう! 飲もう、サクラ!」
「わ、私も・・・つき合う!」
「ちょっと、本当にどうしたの2人とも・・・でも、」
ありがとうと言って、今度は涙腺は緩まなかった。
こうして少しずつ忘れていくんだ、大丈夫になっていくんだ。
イタチ先生がいなくても。
・・・・・・・・・先生・・・・・・・・イタチ先生・・・・・・・・・・
イタチ先生の耳にぼんやり届く、あれほど愛したサクラの声。
幻聴だ。
ついに末期症状が現れ始めた。
自分は駄目な男だと自覚しながら、ますます惨めで笑えてくる。
「イタチ先生、起きて起きて!」
サクラに揺り起こされて、金縛りが解けたようにイタチ先生ははっと目を見開いた。
「起しちゃってごめんなさい、楽しい夢でも見てたの? 笑ってたよ」
サクラは笑いながらイタチ先生の顔を覗き込む。
「・・・サクラちゃん・・・どうした・・・?」
「今日は私が起こしに来てあげるって言ったじゃない。忘れたの?」
ベッドの脇にしゃがみ込んで、サクラはなかなか起き上がってくれないイタチ先生にじゃれついた。
イタチ先生は放心したまま、条件反射でサクラの頭をよしよしする。
全身からがっくり力が抜けたまま、徐々に頭が冴えてくる。
「・・・なんだ、夢か・・・」
「どうしたの?」
イタチ先生が急にくすくす笑い出すので、サクラは顔を上げて不思議そうにイタチ先生を見る。
「イタチ先生寝ぼけてる? 何の夢みたの?」
そういえばイタチ先生の首筋にじっとり寝汗が浮かんでいる、サクラは心配そうにそれを指で拭った。
「なんでもない。出かけようか」
イタチ先生はまだ笑ったまま、サクラの手を取って体を起こした。
「…ねえ、前もこんなことあったね」
「そうだったっけ?」
「もう、忘れないでよ」
分かりやすく膨れるサクラが可愛い。
ぽんぽんと頭を撫でてから、思い切り強く抱き締めた。
「・・・イタチ先生、何の夢みてたの・・・?」
イタチ先生の様子がいつもと少し違って、サクラは驚きつつもゆっくり抱き締め返す。
夢の内容はみっともなくて言えない。
「黙ってて正夢になっても知らないからね」
「いいよ、させないから」
なんだかよく分からないながら、サクラは赤くなって頷いた。
*End*
さらりと言うサクラの顔を、いのとヒナタは唖然と覗き込んだ。
「え・・・・・マジで?」
「サ、サクラちゃん・・・冗談だよね・・・?」
「本当よ、こんな冗談言う訳ないでしょ」
笑ってはいるけど、よく見ると表情も声もいつものサクラじゃない。
さらりと言うのにはそれなりの覚悟があったのだろう。
「サクラ、平気なの・・・? 泣かないの?」
幼い頃から泣きべそをかくサクラをいのは何度も慰めて来た。
その涙もろいサクラが毅然としている。
「泣いたわよ、そりゃー・・・でも今泣いたら恥ずかしいでしょ?」
「・・・・・」
どう声をかけていいのか、いのとヒナタは立ち止まって言葉を失くす。
「大丈夫、気にしないで! だいぶん立ち直ったから」
笑うサクラにつられて、二人はぎこちなく笑い返した。
「合コンとか行ってみたかったんだ、これからは誘われたら行ってみようかな」
そう言って口許に持ってきたサクラの右手にもちろんあの指輪はない。
「・・・無理してそんなの行くことないわよ」
「無理なんかしてないってば、失恋の傷を癒すには新しい恋って言うでしょ?」
それがあてはまるほどサクラが器用だとはとても思えない。
「小5の頃、違う小4だっけ? バレンタインにサスケ君に振られて泣いてた時もそんなこと言ってたわね」
「そうだった? いのよく覚えてるなー」
忘れる訳がない。
新しい恋どころかその後もかなりの長きに亘ってメソメソ引きずっていたのだから。
「サクラちゃん・・・もしかして他に気になる人いるの・・・?」
「あ、そっか、ヤマト先生?」
「違う違う、もう先生はいいよー・・・5コ違いでもうまくいかなかったのに、10コも上なんて自信ないよ・・・」
笑って否定しながら、サクラの顔が赤い。
「じゃあサスケ君?」
「なんでサスケ君・・・そういえばサスケ君最近全然会わないね、元気かな」
「しょっ中学食で見かけるけど。ねえ?」
「うん・・・」
「見る度違う女の子といるよね、てかつきまとわれてるっていうか」
なにかおもしろいことでもあったのだろうか、いのとヒナタが笑う。
「まあでも新しい出会いなんてほっといてもいくらでもあるわよ。気楽に待ってなさい」
「そうだよ…サクラちゃんかわいいもん」
「どうしたの、いきなり・・・ありがとう・・・」
ありがとうと言った途端に、張り詰めていた涙腺が緩むのが分かった。
決壊を許したら泣き崩れてしまいそうで、サクラはそれを必死でこらえた。
別れる前、最後にイタチ先生と交わした会話は忘れることはない。
もうやり直せないかな、多分無理だね、そのくらいの内容だったけれど。
外した指輪の重みが悲しい。
どれだけ泣いても泣いても、涙は枯れないのだと分かった。
「よーし、いい男探そう! 飲もう、サクラ!」
「わ、私も・・・つき合う!」
「ちょっと、本当にどうしたの2人とも・・・でも、」
ありがとうと言って、今度は涙腺は緩まなかった。
こうして少しずつ忘れていくんだ、大丈夫になっていくんだ。
イタチ先生がいなくても。
・・・・・・・・・先生・・・・・・・・イタチ先生・・・・・・・・・・
イタチ先生の耳にぼんやり届く、あれほど愛したサクラの声。
幻聴だ。
ついに末期症状が現れ始めた。
自分は駄目な男だと自覚しながら、ますます惨めで笑えてくる。
「イタチ先生、起きて起きて!」
サクラに揺り起こされて、金縛りが解けたようにイタチ先生ははっと目を見開いた。
「起しちゃってごめんなさい、楽しい夢でも見てたの? 笑ってたよ」
サクラは笑いながらイタチ先生の顔を覗き込む。
「・・・サクラちゃん・・・どうした・・・?」
「今日は私が起こしに来てあげるって言ったじゃない。忘れたの?」
ベッドの脇にしゃがみ込んで、サクラはなかなか起き上がってくれないイタチ先生にじゃれついた。
イタチ先生は放心したまま、条件反射でサクラの頭をよしよしする。
全身からがっくり力が抜けたまま、徐々に頭が冴えてくる。
「・・・なんだ、夢か・・・」
「どうしたの?」
イタチ先生が急にくすくす笑い出すので、サクラは顔を上げて不思議そうにイタチ先生を見る。
「イタチ先生寝ぼけてる? 何の夢みたの?」
そういえばイタチ先生の首筋にじっとり寝汗が浮かんでいる、サクラは心配そうにそれを指で拭った。
「なんでもない。出かけようか」
イタチ先生はまだ笑ったまま、サクラの手を取って体を起こした。
「…ねえ、前もこんなことあったね」
「そうだったっけ?」
「もう、忘れないでよ」
分かりやすく膨れるサクラが可愛い。
ぽんぽんと頭を撫でてから、思い切り強く抱き締めた。
「・・・イタチ先生、何の夢みてたの・・・?」
イタチ先生の様子がいつもと少し違って、サクラは驚きつつもゆっくり抱き締め返す。
夢の内容はみっともなくて言えない。
「黙ってて正夢になっても知らないからね」
「いいよ、させないから」
なんだかよく分からないながら、サクラは赤くなって頷いた。
*End*
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